『バルナック型ライカ』;宮島大聖院境内で見たもの、、


それは直ぐに判りました。
衣服と云えば小ざっぱりした初夏の出で立ちで、宮島大聖院境内をそぞろ歩く男ばかり三人組連れ視界に入った。
ナㇴ?
ダイヤモンドに優るとも劣らない『金属とガラスの塊』を、使い古した革の細仕立ベルトに吊るした若い学生風の男性が、約5メーター先を斜めに横切ろうとしているのだ。
すかさず彼を呼び止める。(こんな時のトーマス青木は、厚かましい……)
「かくかくシカジカ、 そのカメラは尋常ではありません。 そのかめらは私の年齢に近似する戦後間もなくドイツで製造されたカメラではありませんか!」
と、云う私から投げかけた会話に、青年は答える。
「はい、その通りです、、、」
「バルナック型のライカカメラじゃ、あ~りませんか!」
「はい、そういです」
「ちょっとしっかり見せて下さい!」
と不肖トーマス青木の願いを、いとも簡単に聞き届け、吊り革を首からは外して私に渡す動作を開始した。
ズシリと重い、紛れもなくほんもののドイツ製バルナック型ライカカメラではありませんか。
一分足らず、しっかりとホールドし、美しい金属造形物と超高級レンズ群の組合せに見入った。
そして、
あらためて青年にお返しする。
トーマス青木はすかさず、
「これは逸品だ。世界に一つしかありません。おおそれながら画像にて記録したておきたいのでお許しください」
「はい、どうぞ」
と青年は快く承諾。
で、気分は激写、さらに激写、写しましたよ。
この画像です。
宮島大聖院境内にて5月4日、午後の出来事です。
「画像をお送りしましょう。ぉ差支えなかったら私のメールアドレス宛にあなたのアドレスを送って下さい」
とお願いした。 夜帰宅してパソコン開いたらメールが来たではありませんか。 すぐさま昼間の画像を発信しましたら、翌朝? お礼のメールが届いていました。(続く……)
(投稿:トーマス青木)

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