鞆の浦徘徊録(2)

<添付画像>広島県福山市鞆町にて
(撮影月日) 平成25年4月8日
(天 候) 晴れ・時々曇り
(撮影者) トーマス青木
(撮影機材) iPhone4S
しおまちの町・広島県福山市の『鞆の浦』に、絶好の季節がやってきた。
それは雛めぐりイヴェントが終り、桜の開花で沸く数日を終えた頃、遅咲きの八重桜と桃の花が満開で湧き立つとき、すなわち晩春が、鞆の浦観光のベストシーズンかも知れない。
春は名のみの、静かに吹く風は未だ冬の名残りあり、めっぽう冷たかったけれど、鞆町の山並みは春うららかに草木の芽吹いている温かさを感じる早い午後、地元福山の友人KO氏のご案内を頂き、初めて 『楢村美術館』訪問する。
当館は、広島県福山市鞆町に在り。 同美術館訪問談義はあらためて記事投稿するとして、本日は江戸時代から続く鞆町の町家に残る『江戸時代の遺産』を切取ったので紹介する。 先月(3月)鞆の暇めぐりイヴェントで訪れた時、同じく和船の廃材で造られた『倉庫の壁材』をご紹介した。実はこのたび、僅かに数ブロック隔てた路地に、元船側の材料だったと思われる廃材で造られた倉庫跡を発見した。 現在は、『深津屋』さん、民芸喫茶のお店になっているけれど、本来は商家の倉庫だったか。
みごとに節約志向が働いていた昔の人々の発想は、学ぶべし。と合わせ、如何に和船を造船する時に使用した材木の耐久力が強靭であったか。年月を経て、今視れば、かくも美しく且つ存在感のある建築材ではありませんか。
かくして、
日本の美、『侘び寂び』の世界は、こんなところに組み込まれているのか。と益々和の美の深遠さと私にとって理解することの難しさを痛感するのであります。
若かりし頃は、その深遠さと難しさゆえに、自ら近寄ることを避けていたのであります。ようやく近年になってこの歳になって、解らないなりに
「ならば『和の美』の位置するその近くに寄ってみよう」という気分が沸きあがってきます。
もう止められません。
和の美に触れるため、宮島のみならず福山市鞆町にも、遠出したいと思い始めました、、、。
(投稿:トーマス青木)
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