Little Gulliver 「駆け込み寺」(書籍の印税の話)
昨夜、『リトルガリヴァー社』から定期便メール届く。(平成22年7月2日起稿)
定期便だからさほど気にしないけれど、特に昨日のメールは意識して開いていない。というのも、私の連載小説『黄昏のポジョニ・ウッチャ』が一回分(2週間?)飛ばしになるからだ。何故か?それは、原稿が追いつかなかっただけのこと。野暮用が忙し過ぎて『執筆できなかった?』だけのこと。
あ、そうそう、、、 大切なこと、忘れていた。
印税アレコレの続きの話が出ているのを忘れていた。
開いた。
読んだ。
読んだけれど、何がなんだかさっぱりわからない。 この印税の話、何度聞いても理解できない。のですが(約束していましたから)、以下、切り取り掲載しておきます。
(トーマス青木)
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<以下、定期刊行物「ガリバーめーる」より、転載>
+ガリヴァーの森 第77号 (2010/7/1)
総合出版 リトル・ガリヴァー社
http://www.l-gulliver.com/
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◆◇ 駆け込み寺 (77) ◇◆
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「印税」の計算という目的のソフトがある。取次からの斡旋だが、数百万と聞いた。とても手が出せない代物である。
出版社が手に入るデータでは、アナログ的である。前回の続きを先に書くと、返本が重なり、注文が重なりしていくうちに、出版社在庫が少なくなる。そこで、返ってきた書籍をリメークして出荷ということもある。そのために、カバーとか帯等の予備を用意し、「新刊」に仕立てるわけであるが、これがまたまた返本で返ってくる。その数が積み上がると、「出荷数」よりも返本数が上になり、「マイナス」が表示される。理屈的にはあり得ないのだが、表示はマイナスだ。死に体の本が行ったり来たりである。このあたりになると返本率が90%台で、送り続けていると、なんや返本のために送るのだ、と錯覚してしまう。取次からは、タイムリーに売れ行き状況を知りたいと思い、たびたび担当者に探りを入れる。
じつは、著者側からクレームがあり、もっと売れているのに出版社は嘘をついていると譲らないのだと伝えた。すると、「POSチェックでいきますか」と耳慣れないことばが入った。
P OSとは、書店で販売するときに、販売リーダーとしてPOSを通る。これで売上げ記録が更新されるわけだ。仕組みはそうだが、これと取次のデータ管理とつながっているとすれば、書店の売れ行きがリアルタイムで取次に流れることになる。書店の管理が徹底されてきた証拠だろうか。
さて、そのPOSについて、担当者がいうには、発売から90日、入荷冊数に対して何冊POSを通ったかで、販売率が出るというのだ。
おそらく委託契約期間とこの90日は関係しているのであろう。それ以降の入荷・返本は別計算かも知れぬ。
ともかく、90日時点で販売率ができる。
たとえば、A100という書籍の販売率が5%というと、1000冊委託で50冊売れたという数字なる。もし、500冊売れているなら、率は50%になる。90日以降、書店の棚在庫が少なくなることもあり、利率はどんどん下がるのが普通だが、販売サイクルの長い書籍はまれに、利率アップというケースもある。
ともかく、確定的な「印税」を出すためのデータが出ないので、仕切りの時点での推計として印税額を推理する。データの累積では、POSではないが、書店での棚在庫かPOSを通ったものなのかが判別できない。仮に500冊という数字が出たなら、その何割かはまだ、「棚にあるだけ」と見て良いと言われた。よって、印税対象は300~400冊で仕切るのが妥当な線。アバウトだなと思うなかれ。個々の書店のリアルな情報までは把握できないのだ。
▼関連サイト「四天王寺小説道場」
http://blogs.yahoo.co.jp/tontoniboy
定期便だからさほど気にしないけれど、特に昨日のメールは意識して開いていない。というのも、私の連載小説『黄昏のポジョニ・ウッチャ』が一回分(2週間?)飛ばしになるからだ。何故か?それは、原稿が追いつかなかっただけのこと。野暮用が忙し過ぎて『執筆できなかった?』だけのこと。
あ、そうそう、、、 大切なこと、忘れていた。
印税アレコレの続きの話が出ているのを忘れていた。
開いた。
読んだ。
読んだけれど、何がなんだかさっぱりわからない。 この印税の話、何度聞いても理解できない。のですが(約束していましたから)、以下、切り取り掲載しておきます。
(トーマス青木)
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<以下、定期刊行物「ガリバーめーる」より、転載>
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◆◇ 駆け込み寺 (77) ◇◆
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「印税」の計算という目的のソフトがある。取次からの斡旋だが、数百万と聞いた。とても手が出せない代物である。
出版社が手に入るデータでは、アナログ的である。前回の続きを先に書くと、返本が重なり、注文が重なりしていくうちに、出版社在庫が少なくなる。そこで、返ってきた書籍をリメークして出荷ということもある。そのために、カバーとか帯等の予備を用意し、「新刊」に仕立てるわけであるが、これがまたまた返本で返ってくる。その数が積み上がると、「出荷数」よりも返本数が上になり、「マイナス」が表示される。理屈的にはあり得ないのだが、表示はマイナスだ。死に体の本が行ったり来たりである。このあたりになると返本率が90%台で、送り続けていると、なんや返本のために送るのだ、と錯覚してしまう。取次からは、タイムリーに売れ行き状況を知りたいと思い、たびたび担当者に探りを入れる。
じつは、著者側からクレームがあり、もっと売れているのに出版社は嘘をついていると譲らないのだと伝えた。すると、「POSチェックでいきますか」と耳慣れないことばが入った。
P OSとは、書店で販売するときに、販売リーダーとしてPOSを通る。これで売上げ記録が更新されるわけだ。仕組みはそうだが、これと取次のデータ管理とつながっているとすれば、書店の売れ行きがリアルタイムで取次に流れることになる。書店の管理が徹底されてきた証拠だろうか。
さて、そのPOSについて、担当者がいうには、発売から90日、入荷冊数に対して何冊POSを通ったかで、販売率が出るというのだ。
おそらく委託契約期間とこの90日は関係しているのであろう。それ以降の入荷・返本は別計算かも知れぬ。
ともかく、90日時点で販売率ができる。
たとえば、A100という書籍の販売率が5%というと、1000冊委託で50冊売れたという数字なる。もし、500冊売れているなら、率は50%になる。90日以降、書店の棚在庫が少なくなることもあり、利率はどんどん下がるのが普通だが、販売サイクルの長い書籍はまれに、利率アップというケースもある。
ともかく、確定的な「印税」を出すためのデータが出ないので、仕切りの時点での推計として印税額を推理する。データの累積では、POSではないが、書店での棚在庫かPOSを通ったものなのかが判別できない。仮に500冊という数字が出たなら、その何割かはまだ、「棚にあるだけ」と見て良いと言われた。よって、印税対象は300~400冊で仕切るのが妥当な線。アバウトだなと思うなかれ。個々の書店のリアルな情報までは把握できないのだ。
▼関連サイト「四天王寺小説道場」
http://blogs.yahoo.co.jp/tontoniboy
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