ライカの謎謎のライカ

<画像> ライカの謎謎のライカ
(撮影年月日)平成22年6月7日
(天 候) 快 晴
(撮影場所)自宅庭先
カメラ雑誌の記事の中、ライカと言えば長徳、ライカに関連する日本語書籍を探せば、なぜか田中長徳氏の書いた本が必ず目に入る。
前世紀末1990年代後半の頃、書店のカメラ関係書籍コーナーに行くと、必ずや「田中長徳」という人物の名が溢れかえっていたけれど、今は如何か。
この本を購入した頃、仕事の合間に(ブダペストから)ドイツのフランクフルトやミュンヘン、東スイスあたりを行ったり来たりしていた。 ドイツに行けば古道具屋や中古カメラの店を回り、古くても作動するカメラならば、手当たり次第に購入していたころのこと、ライカの事が良く解らなくて困っていた。 なぜ、何が、ライカに関して分らなかったのか、と言うと、ライカの歴史が解らなかったのだ。 ライカの歴史がわからないと、歴代のライカカメラの変遷が全くわからなくなり、その時代時代に製造されたライカカメラの特徴が全く解らない訳だ。 そのような状況で、旅先で若し、珠玉のライカ機材に出会っても、その価値がわからなければ対応が出来ない。 つまり価値の分からないお宝の購入を見合わせたり、あるいは法外に高価な買い物をしなければならなくなるかもしれない、そんな不安があった。 そんな不安を解消するために、何冊かライカ関連の本を買った。 そのうちの一冊がこれ、「田中長徳」(チョートクさん)のライカ解説本だった。 この頃のチョートクさんの執筆には特徴がある。 まずは文の趣旨が冗長だ。 もう書くことが見当たらなかったのであろう。 読んでいて、深く切り割く内容もなく、話をひっくり返して冗談を言うつもりであろうが、ご本人が冗談を言っているつもりで読者が喜ぶつもりが逆に不愉快且つ全く退屈になる。 この一冊『ライカの謎謎のライカ』の総ページ数は、何と309p! まぁ、はっきり言わせてもらうと、この本の内容は希薄。 この頃(カメラジャーナル新書⑧)になると、もう書くことが無かったのか勉強不足?はたまたお金が溜まって『書くと云うハングリー精神』を失われたか、その何れかに違いない。
さて当時、同じくカメラ関連の情報を得るために、フランクフルトやミュンヘンの街角の本屋さんに入った。 立派な装丁で3~400ページもの分厚いカメラ辞典(年鑑か?)のような書籍に遭遇し、ページを捲ってみた。 間違いなく数ページに亘って、確かに自分の欲しい情報があった。 その本が欲しくなり、価格をみた。 驚いた。 何と、ドイツマルク(当時たぶん1マルク90円~100円程度?)85DMだった。 円換算しておおよそ8000円か? さすがに購入を見合わせた。 第一にその本がでか過ぎるから、旅の途中持ち運ぶには重いしかさばるという理由だ。 さらに第二の理由は、僅か3~4ページの情報を得るために購入するには高すぎる本だった。 そういう意味からすればこの一冊「ライカの謎謎のライカ」の退屈的冗長な書籍も持っていて、損はない。 そう、300ページのなか、僅か3ページでも役に立つ部分があれば良いか。 そういう役に立つページがこのチョートク本に見当たるか? 間違いなく1ページ以上、役に立つ記述があります。(投稿・トーマス青木)
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1)整理番号:100607-05 「カメラ機材」
2)著者名:田中長徳 著
3)書籍名:ライカの謎 謎のライカ (なぜライカだけがライカなのか)
フォトジャーナル新書⑧
4)定 価:本体¥1,400.-+(消費税)
4)発刊日:1997年5月1日 新装版第1刷発行 /1994年12月14日 初版発行
5)発行所:株式会社 アルファーベータ
6)ISBN4-87198-507-5
7)その他:309ページ ソフトカヴァー 新書版
* 旅遊亭Price= \380.-
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Comment
[497] >マドレーヌさま
[496] カメラ関係の本!

カメラ関係の本がたくさん紹介されていますね。
最近、デジカメ教室に通いだして、日々歩いているだけでも、世界が違って見えるようです。
カメラの世界、奥が深いですね。
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前時代のフィルム使用(or 仕様?)カメラのこと、こうして記事書いていて、懐かしくてたまりません。
カメラ教室に通っておられるとのこと、カメラ目線で観察されること、いいですね。
ブログ記事、ますます充実ですね!
またお伺いします。