ビィバ!「空中一箱古本市」…
緊張しながら若い人たちばかりの間に分け入って『空中一箱古本市』に参加した先週末、5月15日土曜日から16日日曜日の一両日の出来事を書こうと思ってベッドから這い出し、眠気覚ましのカフェオレを右手元にイザ、キーボードに向かっているのであります。(午前5時30分?そんなに早くないか……)
先ずは、財津正人氏はじめ企画ご担当メンバーの皆様と出店された皆様に大感謝です!
わけのわからぬ新参者トーマス青木を加えて頂き、あれこれご指導頂き、たいへんお世話になりました。ほんとうにありがとうございます……。
さて、イヴェント終えての感想?
その第1は!≒やはり本は重かった。
出品書籍をキャリーバッグに詰めたら、な、なんと、約30kgになるではありませんか。本の重量が如何に重いか!?サラリーマン時代に何度も何度も引っ越ししているからよく解っているつもりなのです。が、ついつい一冊でも多く携えてイヴェントに参加しようと頑張って会場に辿り着いたのは一昨日(5月15日土曜日)の朝9時45分頃。
午前11時から開催予定の会場には、未だ参加出店者見当たりません。そもそも『空中一箱古本市』の会場とは、中区袋町公民館の北館と南館のふたつの建物を繋ぐ目的でもって4階に『渡り廊下』が造作されており、北と南の建物を繋ぐ廊下のスペースをもって「店を出す」企画です。
「果たしてこんな場所にわざわざ古本を見に来て下さる顧客が(広島界隈に)存在するかどうか?」という、そうとう大きな疑問を持って参加したのでありますけれど、さて、現場に着くや否や、
イヴェント感想、その2? ≒ 本の販売は難しい!
「ムム?こんな場所で本が売れるのか?」という不安と疑問がひとしお高まったところ、北館側に男女4~5名の集団が目に入る。その内のお一人は財津さんであると認識、直ちにその集団の輪に分け入りご挨拶を済ませる。新しい集団にまみえるときは真っ先に、中心人物にご挨拶することが肝要。この度もまず、財津さんにご挨拶が出来たから一安心。
店舗としての『カフェ・マガジン旅遊亭』の場所をお教え頂き、まるまる試行錯誤しつつ開店準備をしていたら、
「もしもし、ひょっとしたら宮島でお見かけした人ではありませんか?」
「はあ!? 私は、この数年間、頻繁に宮島に出入りしているものですが、宮島の人間ではありませんので、云々……」お話ししていたら、思い出しました。
な、何と、
かの『みめ麗しい前期熟女』(きょうびのあらふぉーよりずっとおわかいはず!言葉じりきにしない事ぞよ…)は、3年ぶりにお会いするFM廿日市局アナ藤井尚子女史ではありませんか!そう、約3年前『宮島町家研究会』の懇親会場即ち酒の席でお会いして以降、お会いしよーと思いつつ、一度もお会いできなかった美女とお会いできたのであります。
イヴェント感想その3!≒ 人との出会いは、宝物……
(これで一安心!)さらにホッと一息ついたのであります。 友人ではないけれど、未知の環境の中で知人と出会えることほど心強いものはありません。久しぶりにお会いしたものだから、そして話し相手になって下さったから瞬く間に1時間経過、以外に人見知りするトーマス青木はこれで元気百倍!? かくして古本市の店主としてデヴューしたのであります。
暫しの時間経過あって、
「そろそろ昼時間か?何処で如何して昼食をとれば良いのだろうか?店はどうする?留守番はどうする?連れが居ないのだから、留守番は隣の店の人にお願いしたいのだけれども、そんなお願いなんてできっこないし……」
さて、どうしたものかと? などと、悩まなければならない時間帯の頃、お客様がお見えになりました。
『石垣島の本』をお買い上げ頂いたのです。これ、石垣島の動植物研究者著作の珍本です。
そうこうしていると、また、
『ガラクタグッズ』が売れたのです。ガラクタグッズとは、おおむかし沖縄で『米軍海兵隊』の払い下げグッズにて、機関銃弾200発のカートリッジケースです。(この度、文庫本を詰め込んできたもの、再び持って帰るのが面倒だから『売り物』にしただけのこと、でも買って頂いてほんとうに助かりました…)
そうこうしていると、歴史書やヨーロッパの旅行ガイドブックに興味をお持ちのオジサンが話しかけてこられ、そのあと話途絶えず、以後トーマス青木両者の会話が綿々と続く。 結果、3冊の本をお買い上げ頂き、ようやくお引き取り下さったところ、何と、時計は午後2時を回っているではありませんか。 完全に昼食を忘れてそのオジサンの対応に集中したのであります。
その後昼食とらず、再び藤井尚子女史をとっ捕まえ、半強制的に私の話に巻き込み『宮島の彼是愚痴話』等々、(たぶん私から)延々お話しする。 一両日経って思えば、かなりのご迷惑をおかけしたと深く反省している次第、ふと時計を見れば午後4時前ではありませんか。ほとんど椅子に腰かける間もなく、と言うより腰かけるイスは準備し忘れており、座る気もありませんで、閉店は(主催者に申し出さえすれば)自由とのこと聞いていたから、午後5時を待たずして早々に店じまいしたのが15日土曜日でした。
そして昨日の日曜日は、午後から『漱石を読む会』の伊藤先生がご子息を伴ってお見えになり、ご子息より本をお買い上げ頂いた。それは渡部昇一先生と永沢永一先生の「日本近代史関連」の対話集でした。ご子息のこの選択は、トーマス青木にして納得のいく出来事でした。
『空中一箱古本市』の出店舗数は約20店舗? それぞれのご店主が其々の個性で品揃えされており、品揃えが違えばそれなりの主張を持っておられる個性的な若者(私にとっては全員が若者)の集団であり、こういう人々と同じ空間で同じ時間を過ごせた事が、この度のイヴェント参加の最大の収穫でした。
ちなみに、『にわか古本屋・カフェマガジン旅遊亭』の売上は、書籍11冊+グッズ3品にて5,720円也!
経費は、イヴェント参加料500円と交通費(2日間で約800円?)、さらには昼食代金2日間分等差し引きすると、全くペイラインに達していません。願わくば、最低でも2日間の売上12,000円以上?が理想です。がこの度、営業レベルのことは問題外です。
ともあれ、古書の取り扱いについて多くを学びました。
それぞれに個性ある「本好きの人々」と出会えたし、カリスマ性のある財津さん、個性的な若者/おおかわ古本店さんたちと『知人』に成り得たことが大きな財産です。
ひょっとしたら、トーマス青木にとっての『古本屋』は、『もう一つの稼業』になり得るかも?
時代は電子書籍云々?従来の本のあり方の一大変換等々喧しい今日この頃、あらためて伝統的な紙の文化『古書』の魅力を再発見しています。でもってインターネット文化(電子書籍)に勝るとも絶対に劣らない(と、信じてやまない)『ペイパー書籍』の真価発見。 ノスタルジックな紙の本の魅力と古書の素晴らしさに想いを馳せる5月中旬の早朝、(ほんとうはタバコがほしいけれど、只今禁煙3ヶ月続行中にて)すがすがしい朝の空気だけを胸一杯に吸い込んでいます。(投稿・トーマス青木)
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先ずは、財津正人氏はじめ企画ご担当メンバーの皆様と出店された皆様に大感謝です!
わけのわからぬ新参者トーマス青木を加えて頂き、あれこれご指導頂き、たいへんお世話になりました。ほんとうにありがとうございます……。
さて、イヴェント終えての感想?
その第1は!≒やはり本は重かった。
出品書籍をキャリーバッグに詰めたら、な、なんと、約30kgになるではありませんか。本の重量が如何に重いか!?サラリーマン時代に何度も何度も引っ越ししているからよく解っているつもりなのです。が、ついつい一冊でも多く携えてイヴェントに参加しようと頑張って会場に辿り着いたのは一昨日(5月15日土曜日)の朝9時45分頃。
午前11時から開催予定の会場には、未だ参加出店者見当たりません。そもそも『空中一箱古本市』の会場とは、中区袋町公民館の北館と南館のふたつの建物を繋ぐ目的でもって4階に『渡り廊下』が造作されており、北と南の建物を繋ぐ廊下のスペースをもって「店を出す」企画です。
「果たしてこんな場所にわざわざ古本を見に来て下さる顧客が(広島界隈に)存在するかどうか?」という、そうとう大きな疑問を持って参加したのでありますけれど、さて、現場に着くや否や、
イヴェント感想、その2? ≒ 本の販売は難しい!
「ムム?こんな場所で本が売れるのか?」という不安と疑問がひとしお高まったところ、北館側に男女4~5名の集団が目に入る。その内のお一人は財津さんであると認識、直ちにその集団の輪に分け入りご挨拶を済ませる。新しい集団にまみえるときは真っ先に、中心人物にご挨拶することが肝要。この度もまず、財津さんにご挨拶が出来たから一安心。
店舗としての『カフェ・マガジン旅遊亭』の場所をお教え頂き、まるまる試行錯誤しつつ開店準備をしていたら、
「もしもし、ひょっとしたら宮島でお見かけした人ではありませんか?」
「はあ!? 私は、この数年間、頻繁に宮島に出入りしているものですが、宮島の人間ではありませんので、云々……」お話ししていたら、思い出しました。
な、何と、
かの『みめ麗しい前期熟女』(きょうびのあらふぉーよりずっとおわかいはず!言葉じりきにしない事ぞよ…)は、3年ぶりにお会いするFM廿日市局アナ藤井尚子女史ではありませんか!そう、約3年前『宮島町家研究会』の懇親会場即ち酒の席でお会いして以降、お会いしよーと思いつつ、一度もお会いできなかった美女とお会いできたのであります。
イヴェント感想その3!≒ 人との出会いは、宝物……
(これで一安心!)さらにホッと一息ついたのであります。 友人ではないけれど、未知の環境の中で知人と出会えることほど心強いものはありません。久しぶりにお会いしたものだから、そして話し相手になって下さったから瞬く間に1時間経過、以外に人見知りするトーマス青木はこれで元気百倍!? かくして古本市の店主としてデヴューしたのであります。
暫しの時間経過あって、
「そろそろ昼時間か?何処で如何して昼食をとれば良いのだろうか?店はどうする?留守番はどうする?連れが居ないのだから、留守番は隣の店の人にお願いしたいのだけれども、そんなお願いなんてできっこないし……」
さて、どうしたものかと? などと、悩まなければならない時間帯の頃、お客様がお見えになりました。
『石垣島の本』をお買い上げ頂いたのです。これ、石垣島の動植物研究者著作の珍本です。
そうこうしていると、また、
『ガラクタグッズ』が売れたのです。ガラクタグッズとは、おおむかし沖縄で『米軍海兵隊』の払い下げグッズにて、機関銃弾200発のカートリッジケースです。(この度、文庫本を詰め込んできたもの、再び持って帰るのが面倒だから『売り物』にしただけのこと、でも買って頂いてほんとうに助かりました…)
そうこうしていると、歴史書やヨーロッパの旅行ガイドブックに興味をお持ちのオジサンが話しかけてこられ、そのあと話途絶えず、以後トーマス青木両者の会話が綿々と続く。 結果、3冊の本をお買い上げ頂き、ようやくお引き取り下さったところ、何と、時計は午後2時を回っているではありませんか。 完全に昼食を忘れてそのオジサンの対応に集中したのであります。
その後昼食とらず、再び藤井尚子女史をとっ捕まえ、半強制的に私の話に巻き込み『宮島の彼是愚痴話』等々、(たぶん私から)延々お話しする。 一両日経って思えば、かなりのご迷惑をおかけしたと深く反省している次第、ふと時計を見れば午後4時前ではありませんか。ほとんど椅子に腰かける間もなく、と言うより腰かけるイスは準備し忘れており、座る気もありませんで、閉店は(主催者に申し出さえすれば)自由とのこと聞いていたから、午後5時を待たずして早々に店じまいしたのが15日土曜日でした。
そして昨日の日曜日は、午後から『漱石を読む会』の伊藤先生がご子息を伴ってお見えになり、ご子息より本をお買い上げ頂いた。それは渡部昇一先生と永沢永一先生の「日本近代史関連」の対話集でした。ご子息のこの選択は、トーマス青木にして納得のいく出来事でした。
『空中一箱古本市』の出店舗数は約20店舗? それぞれのご店主が其々の個性で品揃えされており、品揃えが違えばそれなりの主張を持っておられる個性的な若者(私にとっては全員が若者)の集団であり、こういう人々と同じ空間で同じ時間を過ごせた事が、この度のイヴェント参加の最大の収穫でした。
ちなみに、『にわか古本屋・カフェマガジン旅遊亭』の売上は、書籍11冊+グッズ3品にて5,720円也!
経費は、イヴェント参加料500円と交通費(2日間で約800円?)、さらには昼食代金2日間分等差し引きすると、全くペイラインに達していません。願わくば、最低でも2日間の売上12,000円以上?が理想です。がこの度、営業レベルのことは問題外です。
ともあれ、古書の取り扱いについて多くを学びました。
それぞれに個性ある「本好きの人々」と出会えたし、カリスマ性のある財津さん、個性的な若者/おおかわ古本店さんたちと『知人』に成り得たことが大きな財産です。
ひょっとしたら、トーマス青木にとっての『古本屋』は、『もう一つの稼業』になり得るかも?
時代は電子書籍云々?従来の本のあり方の一大変換等々喧しい今日この頃、あらためて伝統的な紙の文化『古書』の魅力を再発見しています。でもってインターネット文化(電子書籍)に勝るとも絶対に劣らない(と、信じてやまない)『ペイパー書籍』の真価発見。 ノスタルジックな紙の本の魅力と古書の素晴らしさに想いを馳せる5月中旬の早朝、(ほんとうはタバコがほしいけれど、只今禁煙3ヶ月続行中にて)すがすがしい朝の空気だけを胸一杯に吸い込んでいます。(投稿・トーマス青木)
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Comment
[495] >マドレーヌさま
[492] 石垣島の本!
先日の一箱古本市で、「石垣島の本」を買いましたマドレーヌ、です。
実は去年の11月実施の一箱古本市では、「マドレーヌひよこ堂」で出店していました。
「石垣島の本」は楽しみながら読んでいます。
ありがとうございました。
実は去年の11月実施の一箱古本市では、「マドレーヌひよこ堂」で出店していました。
「石垣島の本」は楽しみながら読んでいます。
ありがとうございました。

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Trackback
http://butler13thomas.jp/tb.php/662-0636d353
うわ〜 たいへん失礼しました!!!
申し訳ございません。 どうかお許しください。
頂いていたコメント、気がつかずに数週間どころか月が跨るまで日時経過!如何にずさんなブログ管理しているか!
……反省しなければなりません。
さて、
石垣島の本!
読んで下さってたいへん光栄です。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。