資料・世界遺産条約(1); 〔宮島の入島税を考える〕
あれこれ考えていると、ここで単純な疑問が湧き上がるのです。
疑問とは、
すなわち『宮島が世界遺産になったので(それが原因となって)、維持管理経費が余分にかかるようになったのか?』 このあたりの関連性が、私には ・・・よく分からないのです。が、なんだか関連性があるような気がしてならないのです。
世界遺産条約と『宮島の入島税』の関連について、以下、単純且つ乱暴に表現してみたい。
A) 宮島(厳島神社)のように、世界遺産登録を受けた「観光地」は、世界遺産になった時点から「維持管理経費」が(余分に?)かかる(らしい)。
B) 世界遺産登録された時点から、そんなに維持管理費がかかるのか?
C) ならば、今から世界遺産登録する(登録したいと思っている)「観光地」にとって、目先の観光客増加による経済効果を思うあまり、継続的な管理費ならびに維持経費を無視して突っ走ると、後になってとんでもない事態が発生するのではないか?
このあたり、ますます解らなくなってきます。
一体全体、 「世界遺産に登録される!」とはどういうこと???
あれこれ考えていくと、ユネスコの世界遺産条約を理解する必要が出て来たのです。
思えば、
野球のルールを知らないで、プレーするようなもの?
マージャンの点数計算を知らないで、マージャンに勝とうとすること。
将棋の駒の進め方を知らないで、将棋を指そうと思っている?
・・・ったく、お話になりません。
それと同じで、
条約に一度も目を通さないで「世界遺産を考えること」など最初から無理な相談なのです。 幸いネット上にて「ユネスコ関連サイト」にアクセス可能、この際思い切ってユネスコの世界遺産条約をコピーすることにしました。 世界遺産宮島と「宮島の入島税」について興味をお持ちの皆様、この際是非「ユネスコ世界遺産条約」に目をお通しください。
<投稿:旅遊亭編集部>
* 前回掲載記事は、こちらから入れます。
-----------------------------------------
ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」
(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)
国際連合教育科学文化機関の総会は、1972年10月17日から11月21日までパリにおいてその第17回会期として会合し、
文化遺産及び自然遺産が、衰亡という在来の原因によるのみでなく、一層深刻な損傷又は破壊という現象を伴って事態を悪化させている社会的及び経済的状況の変化によっても、ますます破壊の脅威にさらされていることに留意し、
文化遺産及び自然遺産のいずれの物件が損壊し又は滅失することも、世界のすべての国民の遺産の憂うべき貧困化を意味することを考慮し、
これらの遺産の国内的保護に多額の資金を必要とするため並びに保護の対象となる物件の存在する国の有する経済的、学術的及び技術的な能力が十分でないため、国内的保護が不完全なものになりがちであることを考慮し、
国際連合教育科学文化機関憲章が、同機関が世界の遺産の保存及び保護を確保し、かつ、関係諸国民に対して必要な国際条約を勧告することにより、知識を維持し、増進し及び普及することを規定していることを想起し、
文化財及び自然の財に関する現存の国際条約、国際的な勧告及び国際的な決議が、この無類の及びかけがえのない物件(いずれの国民に属するものであるかを問わない)を保護することが世界のすべての国民のために重要であることを明らかにしていることを考慮し、
文化遺産及び自然遺産の中には、特別の重要性を有しており、したがって、人類全体のための世界の遺産の一部として保存する必要があるものがあることを考慮し、
このような文化遺産及び自然遺産を脅かす新たな危険の大きさ及び重大さにかんがみ、当該国がとる措置の代わりにはならないまでも有効な補足的手段となる集団的な援助を供与することによって、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産の保護に参加することが、国際社会全体の任務であることを考慮し、
このため、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産を集団で保護するための効果的な体制であって、常設的に、かつ、現代の科学的方法により組織されたものを確立する新たな措置を、条約の形式で採択することが重要であることを考慮し、
総会の第16回会期においてこの問題が国際条約の対象となるべきことを決定して、
この条約を1972年11月16日に採択する。 (以上、条約文引用〔1〕)
<・・続く・・>
疑問とは、
すなわち『宮島が世界遺産になったので(それが原因となって)、維持管理経費が余分にかかるようになったのか?』 このあたりの関連性が、私には ・・・よく分からないのです。が、なんだか関連性があるような気がしてならないのです。
世界遺産条約と『宮島の入島税』の関連について、以下、単純且つ乱暴に表現してみたい。
A) 宮島(厳島神社)のように、世界遺産登録を受けた「観光地」は、世界遺産になった時点から「維持管理経費」が(余分に?)かかる(らしい)。
B) 世界遺産登録された時点から、そんなに維持管理費がかかるのか?
C) ならば、今から世界遺産登録する(登録したいと思っている)「観光地」にとって、目先の観光客増加による経済効果を思うあまり、継続的な管理費ならびに維持経費を無視して突っ走ると、後になってとんでもない事態が発生するのではないか?
このあたり、ますます解らなくなってきます。
一体全体、 「世界遺産に登録される!」とはどういうこと???
あれこれ考えていくと、ユネスコの世界遺産条約を理解する必要が出て来たのです。
思えば、
野球のルールを知らないで、プレーするようなもの?
マージャンの点数計算を知らないで、マージャンに勝とうとすること。
将棋の駒の進め方を知らないで、将棋を指そうと思っている?
・・・ったく、お話になりません。
それと同じで、
条約に一度も目を通さないで「世界遺産を考えること」など最初から無理な相談なのです。 幸いネット上にて「ユネスコ関連サイト」にアクセス可能、この際思い切ってユネスコの世界遺産条約をコピーすることにしました。 世界遺産宮島と「宮島の入島税」について興味をお持ちの皆様、この際是非「ユネスコ世界遺産条約」に目をお通しください。
<投稿:旅遊亭編集部>
* 前回掲載記事は、こちらから入れます。
-----------------------------------------
ユネスコ世界遺産活動より、引用転載。(オリジナルHPは、こちらから入れます・・)
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」
(Convention Concerning the Protection of the World Cultural and Natural Heritage)
国際連合教育科学文化機関の総会は、1972年10月17日から11月21日までパリにおいてその第17回会期として会合し、
文化遺産及び自然遺産が、衰亡という在来の原因によるのみでなく、一層深刻な損傷又は破壊という現象を伴って事態を悪化させている社会的及び経済的状況の変化によっても、ますます破壊の脅威にさらされていることに留意し、
文化遺産及び自然遺産のいずれの物件が損壊し又は滅失することも、世界のすべての国民の遺産の憂うべき貧困化を意味することを考慮し、
これらの遺産の国内的保護に多額の資金を必要とするため並びに保護の対象となる物件の存在する国の有する経済的、学術的及び技術的な能力が十分でないため、国内的保護が不完全なものになりがちであることを考慮し、
国際連合教育科学文化機関憲章が、同機関が世界の遺産の保存及び保護を確保し、かつ、関係諸国民に対して必要な国際条約を勧告することにより、知識を維持し、増進し及び普及することを規定していることを想起し、
文化財及び自然の財に関する現存の国際条約、国際的な勧告及び国際的な決議が、この無類の及びかけがえのない物件(いずれの国民に属するものであるかを問わない)を保護することが世界のすべての国民のために重要であることを明らかにしていることを考慮し、
文化遺産及び自然遺産の中には、特別の重要性を有しており、したがって、人類全体のための世界の遺産の一部として保存する必要があるものがあることを考慮し、
このような文化遺産及び自然遺産を脅かす新たな危険の大きさ及び重大さにかんがみ、当該国がとる措置の代わりにはならないまでも有効な補足的手段となる集団的な援助を供与することによって、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産の保護に参加することが、国際社会全体の任務であることを考慮し、
このため、顕著な普遍的価値を有する文化遺産及び自然遺産を集団で保護するための効果的な体制であって、常設的に、かつ、現代の科学的方法により組織されたものを確立する新たな措置を、条約の形式で採択することが重要であることを考慮し、
総会の第16回会期においてこの問題が国際条約の対象となるべきことを決定して、
この条約を1972年11月16日に採択する。 (以上、条約文引用〔1〕)
<・・続く・・>
Comment
[387] >刀舟さん・・
[385] こんにちは
>野球のルールを知らないで、プレーするようなもの?
>マージャンの点数計算を知らないで、マージャンに勝とうとすること。
確かに仰るとおりですね。
もともと私には無縁の領域で、
考えたこともありませんでしたが、
きっと多くの人はそうなんだろうと思います・・・
>マージャンの点数計算を知らないで、マージャンに勝とうとすること。
確かに仰るとおりですね。
もともと私には無縁の領域で、
考えたこともありませんでしたが、
きっと多くの人はそうなんだろうと思います・・・
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ユネスコ世界遺産条約の原文は、(たぶん)8ヶ国語で書かれています。
でも、日本語は見当たらないのです。でもって翻文を英語原文と照らし合わせた結果、何とか間違っていない正しき直訳、やはりそうとう読み辛い。
そして、こうして読み合わせてみると、なんだか見えてくるのですねえ〜。
日本人独特の浅はかさが、、、。
我国地域活動家の多くは、世界遺産条約のなんたるちあ!?を、勘違いしていると思われて仕方がない。
血統的に世界感覚のもてない人種の典型が、どうやら我々日本人のようです。
またお伺いします!