青春の思い出エッセイ集 by Mr. Ikuya N.
― 夜霧よ今夜も有難う ―
(続)俺の青春時代。 大学二年生初夏。 当時の大学生達の好きな昼の遊びはボウリングかマージャンだった。
ある日、男達だけでボウリング場へ行くことになった。 腕前は適当にソコソコ。 スポーツは大好きで高校時代は硬式野球の控え捕手。 M高校は進学校で、大学進学のため一年生で退部せざるを得なかった経歴。 大学では元空手部員。 ボウリングにも自信はあった。 たまたま隣のレーンに高校生らしい男女のグループ。 その中に可愛いらしい女の子がいた。 俺のタイプ。 それからハツスル。 ストライク、スペアと急にスコアが良くなる。横にいた彼女も感ずき始めた。 こちらの思う壷(つぼ)。 調子の良くない彼女にそれとなく助言。 うまくいった。 グループのボーイフレンドらしき男の子から鋭い視線。俺の順番と彼女の番がいっしょになった。 ボールを取る時に耳元で囁(ささ)やき、彼女の電話番号を聞き出した。 記憶力抜群の俺。 後日デイトに誘うことに成功。 彼女は高校三年生。 デイトは当然私服。 少し大人っぽい感じだった。 女子大生と変わらない程だ。 とても可愛いかった。 俺の眼は狂っていなかったと。 ある雨の日のこと、相合い傘で夜の散歩。 又悪いクセが出た。 霧が出てカクテル光線のイルミネーションがとてもロマンチツクだった。 顔と顔、眼と眼がジツト見つめ合う。 彼女は何かを求めていた。 彼女はまだ高校三年生。 でも、当時は法的には問題がない時代。 (仕方がない、女を幸せにすることが男の役目だ)と。 どこからか聞こえて来た。
石原裕次郎の歌。 「サヨナラ横浜」・・・
「甘い唇ずけしよう 他人どうしになる前に」と。
外から見るとガードが固い普通の高校生(少しませているかも)俺の眼の前では大人の女。 そのギャップがたまらなく良かつた。 教えたことはよく吸収するテクニシャン?だった。
二人きりになると大胆な彼女。 他人の眼があると少し控えめ。(俺はマイツタ)どうすれば良いかと自問自答。 流れにまかせた。 デイトを重ねると不思議なもの。 情が移り出した。
プレイボーイの俺(ヤバイ)他に彼女がいることを、知っていながら気にしない素振り。 女性の一途さ純情さに男は弱いもの。 年貢の納め時か。 ピンチ。 彼女の心を大切に自然体で受け留めた。
霧が出そうな日は、必ず逢うようにした。 良い思い出を作るために・・・
優柔不断な俺。 彼女から別れ話を持ち出された。 未練タツプリの俺の最後の言葉。 「君がとても好きだった」と。 別れ話が彼女から言われて良かった。 何故かホッとした自分がいた。
今思えば良い娘(こ)だった。
またフラレてしまった可哀そうな俺・・・
・・・ ― 「夜霧よ今夜も有難う」(石原裕次郎唄)
しのび会う恋を つつむ夜霧よ
知つているのか ふたりの仲を
晴れて会える その日まで かくしておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そつと云うのさ
夜霧よ今夜も有難う
written by Ikuya N.
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<by 編集部>
(続)俺の青春時代。 大学二年生初夏。 当時の大学生達の好きな昼の遊びはボウリングかマージャンだった。
ある日、男達だけでボウリング場へ行くことになった。 腕前は適当にソコソコ。 スポーツは大好きで高校時代は硬式野球の控え捕手。 M高校は進学校で、大学進学のため一年生で退部せざるを得なかった経歴。 大学では元空手部員。 ボウリングにも自信はあった。 たまたま隣のレーンに高校生らしい男女のグループ。 その中に可愛いらしい女の子がいた。 俺のタイプ。 それからハツスル。 ストライク、スペアと急にスコアが良くなる。横にいた彼女も感ずき始めた。 こちらの思う壷(つぼ)。 調子の良くない彼女にそれとなく助言。 うまくいった。 グループのボーイフレンドらしき男の子から鋭い視線。俺の順番と彼女の番がいっしょになった。 ボールを取る時に耳元で囁(ささ)やき、彼女の電話番号を聞き出した。 記憶力抜群の俺。 後日デイトに誘うことに成功。 彼女は高校三年生。 デイトは当然私服。 少し大人っぽい感じだった。 女子大生と変わらない程だ。 とても可愛いかった。 俺の眼は狂っていなかったと。 ある雨の日のこと、相合い傘で夜の散歩。 又悪いクセが出た。 霧が出てカクテル光線のイルミネーションがとてもロマンチツクだった。 顔と顔、眼と眼がジツト見つめ合う。 彼女は何かを求めていた。 彼女はまだ高校三年生。 でも、当時は法的には問題がない時代。 (仕方がない、女を幸せにすることが男の役目だ)と。 どこからか聞こえて来た。
石原裕次郎の歌。 「サヨナラ横浜」・・・
「甘い唇ずけしよう 他人どうしになる前に」と。
外から見るとガードが固い普通の高校生(少しませているかも)俺の眼の前では大人の女。 そのギャップがたまらなく良かつた。 教えたことはよく吸収するテクニシャン?だった。
二人きりになると大胆な彼女。 他人の眼があると少し控えめ。(俺はマイツタ)どうすれば良いかと自問自答。 流れにまかせた。 デイトを重ねると不思議なもの。 情が移り出した。
プレイボーイの俺(ヤバイ)他に彼女がいることを、知っていながら気にしない素振り。 女性の一途さ純情さに男は弱いもの。 年貢の納め時か。 ピンチ。 彼女の心を大切に自然体で受け留めた。
霧が出そうな日は、必ず逢うようにした。 良い思い出を作るために・・・
優柔不断な俺。 彼女から別れ話を持ち出された。 未練タツプリの俺の最後の言葉。 「君がとても好きだった」と。 別れ話が彼女から言われて良かった。 何故かホッとした自分がいた。
今思えば良い娘(こ)だった。
またフラレてしまった可哀そうな俺・・・
・・・ ― 「夜霧よ今夜も有難う」(石原裕次郎唄)
しのび会う恋を つつむ夜霧よ
知つているのか ふたりの仲を
晴れて会える その日まで かくしておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そつと云うのさ
夜霧よ今夜も有難う
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