白い教会:「迫田嘉弘油絵展」より…(5)

20年ぶりに開催された「迫田嘉弘油絵展」は昨日11月14日午後5時、盛況且つ好評の中、無事に閉幕いたしました。
あとかたづけを手伝いに参上した友人HD君と不肖トーマスの二人は、わずか20分足らずでお役目終了!
「……?」
大小取り混ぜ40作品にも喃々(nannann)とする作品群の手仕舞いに、何故にこんな短時間でケリがついたのか! ですって?
そう、それもそのはず、約7割前後の絵画は「購入者」あり、売買契約成立した絵画作品は福屋デパートが預かり、早急に購入者のご自宅または指定の場所に託送されるとのこと。 でもって、売れた絵画はそのまま展示会場に置いて帰ればよいわけであるから、残りの絵画をかたずけるのみで終了したのです。
かたずけ終わって夕食会に招かれ、河豚刺身と河豚つくしの「豪華和食」をご馳走になり、しこたま生ビールをご馳走になり、これで解散!終わりか?と思ったら、さらに夜の街に繰り出し飲み屋を2軒回って帰ったらちょうど真夜中の12時になっていました。
迫田画伯よ! ほんとうにおつかれさまでした……

「?!?!!」
そう、行きつけのクラブのOBママさん曰く、『白い教会』の絵が大好きだそうでして、不肖トーマスもこれが良いと思い、バッティングしてしまったのです。
この絵は、何故か売れ残っている。 理由は定かではないけれど、思うところ
「日本人は、お寺やお宮の絵は好んでも、キリスト教の教会の絵画は好みでない?」
何故か?
さらにその理由は定かではないけれど、おおよそヨーロッパの古い教会の聖堂の石畳の下や石壁の中には、故人の棺桶がそのままはめ込まれ、あたかも教会のチャペルが墓地なのであります。 かのロンドンの真ん中にあるウエストミンスター寺院も、いうなれば歴代英国王室の人たちの墓場でありまして、戴冠式や結婚式も行えば王家の人たちの遺体を埋葬する墓場なのであります。
この教会はミコノス島で描かれたもの。 ならば、ギリシャ正教の教会に違いなく、ギリシャ正教の場合は教会と墓地の建物が一体になっているかどうか?不肖トーマスの知識でもって定かではありませんが、なんとなく墓石に近いものを感じる建物でもあるわけです。
さて、これが売れなかった理由かどうか? まったくわかりませんが、私には「この白壁の陰影」の絵画表現は見事なものであって、印象派の巨匠「モネ」の描く「灰色でない色彩を持った影」の表現を、迫田画伯にしてミコノス島の強烈な太陽光線から作り出された「色彩ある影」を体感され、見事に描ききられた「白と影」の表現には、目を見張るものがあるのです……
なんとも、ウ、う、美しいイのだ……
<迫田嘉弘油絵展覧会シリーズ・一旦完了!>
時にふれ、折にふれ、撮影した絵画の画像を紹介していきたいと思います。
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<投稿:執事のトーマス>
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