宮島のお勧めカフェ「珈琲館・安芸の宮島店」(1)

先日、宮島ヒメボタル観察会の記事に、「少しだけ?!」ご紹介した『宮島のお勧めカフェ』は、「珈琲館安芸の宮島店」! 少し連載します。
いったい何が「お勧め」なのか?
A)まず、宮島港桟橋ターミナルの真ん前にある。 徒歩約30秒。 宮島から宮島口に向けて帰る人にとって、乗船時間ぎりぎりまで寛げるから!なのです。
B)開店時間が早い。 つまり午前9時から開店。 お願いすれば、午前8時半頃でもコーヒーなら注文を受けてくださいます。
C)閉店時間が遅い。 午後6時閉店です。
「・・・?」
これがお勧めの理由として成立しますか?
宮島だから成立するのです。
残念ながら、宮島の朝はたいへん遅く、ほとんどのお店は午前10時過ぎないと開店しません。 夜はもっともっと早く、ほとんどのお店は午後3時頃から閉店準備に入り、午後4時には99%のお店が閉店する。 ホテル旅館は別として、普通のお店で開店しているのを見つけるなど、至難の業なのです。
世界遺産となった宮島。 宮島の商店街も世界遺産的重要文化財なのか、はたまた気分をもって文化財的背伸びをしているのか、はしたないただの高慢ちきか! とにかく営業時間が短すぎる。 (なんだか地元の経営者達にとっては、それなりの理由があるようでして、現地聞き込み調査、ようやく開始しました・・・)
天下に誇る「殿様商売」を実行している希少価値的な「ビジネスの場所」は、宮島の商店街なり。 と、断言しても、異論は巻き起こらないでしょう。 不肖トーマス、世界のあちこちを徘徊し観光地を一通り観て歩きましたけれども、宮島の右に出る観光地は一切なし! とにかく世界中探して見つけようと思っても、殿様商売的営業時間をかたくなに守っている観光地は何処か? 宮島以外には、なかなか見つかりませんぞ!
この記事、連載します・・・
<・続く・・>
(投稿:執事のトーマス)
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<注>:「珈琲館安芸の宮島店」 代表・稲 田 治
(739-0505)広島県廿日市市宮島町1165-1
TEL/FAX 0829-44-1666
Comment
[173] >エカワさま・・
[172] お金持ちですか
お金持ちの商人で、歳を取っていて、そこそこ収入が入ってくるのなら、短時間ビジネスというのも理解できます。
お客さんの存在する時間帯に営業するのは、理に適っていると思います。
しかし、宮島という、たった一つの観光拠点に依存して商売が成り立つなんて、羨ましい限りです。
和歌山なんかでは、ある観光拠点にのみ依存していたお土産屋さんが、その観光拠点の急速な地盤沈下で、商売が成り立たなくなったという話をよく耳にします。
お客さんの存在する時間帯に営業するのは、理に適っていると思います。
しかし、宮島という、たった一つの観光拠点に依存して商売が成り立つなんて、羨ましい限りです。
和歌山なんかでは、ある観光拠点にのみ依存していたお土産屋さんが、その観光拠点の急速な地盤沈下で、商売が成り立たなくなったという話をよく耳にします。
[171] >エカワさま・・
コメントありがとうございます。
いやいや、はやり勝組と負組(この区分け、この用語、好きではありませんが)、この違いはあると思います。
そして、後継者のいないために「店を閉める」お店もあると聞きます。
宮島の商店街の強みとは?
ほとんどの(地元)商店は、ご自分の地所にてお店を持たれている。固定経費比率の低い商店主ばかりでしょう。尚、短時間のビジネスタイムは、観光客の流れる時間帯に合わせているのです。観光客が帰ってしまうと店を開けていても仕方ないから、当然ながら店を閉めてしまうのです。
取り組み方一つ、工夫一つで、この地域のビジネスはもっともっと面白くなると思いますが、元々宮島の商家(包括的に島民そのもの)は非常にリッチです。
いやいや、はやり勝組と負組(この区分け、この用語、好きではありませんが)、この違いはあると思います。
そして、後継者のいないために「店を閉める」お店もあると聞きます。
宮島の商店街の強みとは?
ほとんどの(地元)商店は、ご自分の地所にてお店を持たれている。固定経費比率の低い商店主ばかりでしょう。尚、短時間のビジネスタイムは、観光客の流れる時間帯に合わせているのです。観光客が帰ってしまうと店を開けていても仕方ないから、当然ながら店を閉めてしまうのです。
取り組み方一つ、工夫一つで、この地域のビジネスはもっともっと面白くなると思いますが、元々宮島の商家(包括的に島民そのもの)は非常にリッチです。
[170] 営業時間6時間では
1日の営業時間が6時間くらいで、十分に儲けられるとは考えられませんから、宮島の商店街・個人商店も、ご他聞に漏れず苦しいみたいですね。
しかし、コミュニティービジネスの将来、真っ暗かというと、そうでは無いと考えています。
甘いかもしれませんが。
しかし、コミュニティービジネスの将来、真っ暗かというと、そうでは無いと考えています。
甘いかもしれませんが。
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宮島の年間観光客訪問数は、約280万人と聞き及んでいます。
これに対し、ドイツのロマンティック街道の中、一番人気を誇る彼のローテンブルグは160(180か?)万人とのこと。
しかし、観光客の落とすお金は、完全にドイツのRotenburgの方へ軍配上がるとのことです。
なぜならば、
ローテンブルグを訪れた顧客の大半は、たかが半日滞在ではローテンブルグの魅力を観て歩けなく消化し切れず、観光客のほとんどがローテンブルグ内あるいはその周辺のホテルに泊まり、合わせて夜のローテンブルグを楽しみます。ローテンブルグには、泊まって楽しめるだけの魅力があるのです。
現在の宮島の訪問客は、そのほとんどが日帰りなのです。日帰りの観光客の落とすお金と、泊りがけの観光客の其れとでは、数倍もの違いが出てきます。
ですから、
宮島のもつ重大な課題として、如何にして観光客の足を止め、泊り客にするか?宿泊掛けで出向きたくなる魅力創りをどういった形で構築するか?そういったところに早急なる今後の課題あります。
バブル崩壊以前から、観光地宮島の地盤沈下は進みに進んでいたはず、しかし「世界遺産」となったおかげでこれが一挙に解消されたようです。でも、(今のように?)それに胡坐をかいておれば、後はおのずと地盤沈下は訪れると思います。
先日記事に書いた通り、「宮島の町並みを考える会」に参加した折、歴史的に宮島の町の形成過程を学習しました。特殊な門前町として室町時代より着実に構築された町造りは特殊な宮島風門前町の発展形成の歴史に他ならず、其れによるとまことに恵まれた発展の歴史を辿っているのは確かでありますし、そのための島民の類い稀なる努力のあったこと、なんとなくみえてきました。これを後世に伝え、更なる発展を遂げなくてはなりません。
勉強会のメンバーは、今、真剣にそれに取組んでいるようです。またあらためて、記事に書こうと思います。